我が国がエネルギー産出国・原産国に台頭できる歴史的技術変革アラブ諸国石油原産諸国等のOPEC、石油メジャーに支配されている化石燃料戦略からの脱出・離別
- Kazuto Kamuro
- 2023年9月8日
- 読了時間: 6分
更新日:2023年9月23日
我が国がエネルギー産出国・原産国に台頭できる歴史的技術変革
アラブ諸国石油原産諸国等のOPEC、石油メジャーに支配されている化石燃料戦略からの脱出・離別

本研究は、地熱エネルギー源から発電した電力を用い、大気中から採取した二酸化炭素から生成した合成燃料(LPG)を、世界戦略車と位置づけられるLPG自動車の燃料に供するものである。無限に近い産出量を誇る合成燃料LNGを戦略物資とすることができるとともに、欧米で次期主力自動車と位置付けられている電気自動車に対抗してLNG自動車拡販をわが国独自の世界戦略とすることができる。環境変動の要因である二酸化炭素(温暖化ガス)の回収および二酸化炭素排出量の削減といった2つの効果が実現できる。
1.ザイロニクスは2023年6月、1基当たりGW~TW級の発電能力を誇る弊所地熱発電方式である熱回生バイナリーエンジン搭載型閉鎖サイクル熱交換発電システムthe CHEGPG system(Closed-Cycle Heat Exchange Geothermal Power Generation System with a regenerative binary engine)が生成する無限大と言える再生可能エネルギー(電力)と、大気中から収集した二酸化炭素(CO2)とを用いて、合成燃料であるメタン (methane CH4)、 エタン( ethane C2H6)、プロパン (propane C3H8)、ブタン(butane C4H10)、エタノール(C2H5OH)、メタノール(CH3OH)等を人工的に合成・生成するAERI合成燃料ケミカルプロセスの研究に成功した。
2.また、上記合成燃料を化学合成して、都市ガスの主成分であるe-メタンを人工的に化学生成することに成功した。
3.更に、上記人工的に生成した合成燃料メタン を主成分とし、上記人工生成合成燃料エタン と上記人工生成合成燃料プロパン などを用いて 化石燃料 の一種である天然ガスを合成燃料として人工生成するプロセル研究に成功した。この人工合成天然ガスを液化して人工合成液化天然ガスLPG(Liquefied Natural Gas 人工合成燃料)の化学生成にも併せて成功した。
4.ザイロニクスが成功した人工合成燃料生成技術は、以下の各分野に戦略的な波及力を及ぼす。
a. 持続可能なエネルギーの国産化: 再生可能エネルギーへの投資と開発を促進し、現在原油生産諸国とLPG産出諸国に産出量と輸出価格が牛耳られている原油とLPG(化石燃料)の我が国への輸入と使用を大幅に削減できるだけではなく、国内産(国産)の人工合成燃料を、ガソリンと輸入LNGに代えて豊富に使用できるようになる。
b. 戦略輸出資源の内製・国産化:国産化した人工合成燃料であるメタン、 エタン、プロパン 、ブタン、エタノール、メタノールに加えてLPGをLPGタンカー等を用いて海外諸国へ輸出出来るようになる。
すなわち、本研究により、我が国は、今までのエネルギー輸入国から反転して、人工合成燃料を戦略物資とするエネルギー輸出国として台頭し、劇的な変身、進化を遂げることができる。
c. 火力・原子力発電全面廃止:無限かつ産出コストゼロで、原子力を凌駕するクリーンエネルギー源である地熱エネルギー源を活用した弊所熱回生バイナリーエンジン搭載型閉鎖サイクル熱交換発電システムthe CHEGPG systemを用いることで、現行の火力発電を全面廃止でき、発電による二酸化炭素排出をゼロに削減できる。
d. 持続可能な農業の実現: 農業プラクティスの改善により、生産性を向上させつつ環境負荷を減少できるようになる。核汚染水の混入がゼロのクリーンな水源を確保でき、クリーンな用水を活用した、遺伝子組み換え作物に依存しない天然農産物による食糧供給を安定させることができる。
e. 気候変動への適応: 大気中の二酸化炭素を回収しこれを原材料としてLPG等の上記人工合成燃料を生成するので、二酸化炭素を主原因とすると考えられる気候変動・異常気象の問題に対する根本的な解決策を実現できる。
異常高温、海面上昇への対策や、巨大化する台風・ハリケーンに加えて、干ばつや洪水への根本的・究極的解決策を実現できる。
f. LPG(天然ガス)自動車戦略:現存のガソリン車を、LPGを燃料とするLPG(天然ガス)自動車に全面的に入れ替えることが出来る。ガソリンが液化ガスに入れ替わっただけであり、従来のガソリンスタンドはLPGスタンドに、ガソリンタンクローリーをLPGタンクローリーへと容易に転換できる。また、ガソリンと同様な手間で燃料充填が出来る。電気自動車の普及の最大のネックとなっているエネルギー充填(1時間から数時間の充電時間と充電場所が必須)の欠点・課題を一掃でき、ガソリンと同様な手軽さで燃料充填が可能となる。
このため、すでに我が国の敗者が決定的となっている電気自動車競争・戦略・市場から脱出し、わが国独自のLPG自動車戦略・市場という持続的かつ支配的に競争優位を盟主的立場で持続的に獲得獲得・確保できる。
g. 二酸化炭素の循環的回収:LPG自動車は排気ガス内に二酸化炭素ガスを排出するが、上記AERI合成燃料ケミカルプロセスが二酸化炭素ガスを回収しこれを原料として上記LPG等の合成燃料を人工合成する。これにより、二酸化炭素の循環的回収・削減が可能となり、大気中の二酸化炭素ガス濃度上昇を防ぐことができるようになる。
h. 環境保護の先進国として台頭: 温暖化や環境汚染などの環境問題は、将来的に人類に深刻な影響を及ぼす可能性がる。生態系の崩壊、極端な気象、海面上昇などがその一部である。環境保護は、長期的な持続可能性を確保し、地球と私たちの未来のために重要である。
弊所熱回生バイナリーエンジン搭載型閉鎖サイクル熱交換発電システムthe CHEGPG systemとAERI合成燃料ケミカルプロセスとを有機的に結合して機能させることにより、 世界的に後進国扱いを受けている環境保護の政治・経済・科学分野で、我が国は環境保護の先進国・リーダーとして台頭できる。
i. 持続可能な経済モデルの先進国として台頭: 経済は社会の基盤であり、雇用、生活水準、イノベーション、社会的な発展に寄与する。資本主義は多くの国で主流であるが、その運営方法については改善の余地がある。弊所熱回生バイナリーエンジン搭載型閉鎖サイクル熱交換発電システムthe CHEGPG systemとAERI合成燃料ケミカルプロセスとを有機的に結合して機能させることにより、 我が国は環境保護と経済のバランスをとった持続可能な経済モデルを追求する先進国に変貌することができる。
j. グリーン経済の促進: 環境破壊が止められない現行資本主義諸国の中で、環境に優しい取り組みを実現した最先端のグリーン経済・グリーン産業のリーダーとして台頭できる。このため、再生可能エネルギー、環境技術、環境に配慮した製品・サービスなどの分野への諸外国からの投資を増やすことができるようになる。グリーン経済・グリーン産業は、環境保護と経済成長を両立させる究極の試みといえる。
k. 国際協力での主役・盟主の地位獲得: 環境問題は国際的な性格を持っており、単一の国家だけでは解決が難しい。弊所熱回生バイナリーエンジン搭載型閉鎖サイクル熱交換発電システムthe CHEGPG systemとAERI合成燃料ケミカルプロセスとを有機的に結合した複合技術を諸外国に輸出する国際協力を提供することにより、資本主義の中で環境保護を組み込む方法を模索し、経済と環境の調和が可能で持続可能な未来を築く現実的な解答を諸国に提案できるようになり、グリーン経済・グリーン産業において、国際的勝者となることができる。
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